柴田民雄市政ニュース2017-10-22_No129.pdf
9月議会ダイジェスト⑤
請願の採択を求める討論:西山あさみ議員(9月27日 本会議)
9月議会前の閉会中に行われた請願審査で、日本共産党が採択を求めたにもかかわらず、「議会意思決定済みのため、審査打切」となった「請願」について本会議で西山あさみ議員が反対討論に立ちました。
自公民減が、議会意思確定済として「打切」この請願は、築城時から残る石垣の保全こそ最優先とすべきであり、天守閣解体ありきの議論を見直すべきというものです。この請願は委員会で「すでに議会意思確定のため」との理由により、審査打ち切りとなりました。
石垣保全が議決対象になったことはない
しかし、請願の中でも、第1項の「名古屋城の石垣を毀損させず、保全を最優先すること」は、議会で議決の対象になったことはありません。 石垣部会で「保全に対応したい」と市長8月9日の石垣調査、保全、修復をどういう方向で進めるかを検討する石垣部会で、市長も「特別史跡である石垣を保全していくことも重要と認識している。部会の意見を伺いながら文化庁が指摘している保全について対応していきたい」とコメントしています。
その石垣部会で有識者からは、「特別史跡の価値を古文書などで証明すべき」「何のために調査するのか明確にすべき」「調査期間が短すぎる」「調査は市が主導すべき」という多くの指摘がありました。名古屋城の石垣保全を最優先するにあたっての本市の調査体制の不備が課題としてあがっているところです。学芸員を増員し調査体制の強化を市長がこだわるべき“本物”は、天守閣でなく石垣です。石垣保全のためにも、学芸員を増員し、調査体制を強化して“本物”である石垣保全に取り組むべきです。
これらの点をふまええても、名古屋城の石垣および天守の保存について最優先にするべきです。
2016年度決算認定反対討論:高橋ゆうすけ議員(10月11日 本会議)
10月11日の本会議で、高橋ゆうすけ議員が、2016年度決算認定議案に対する反対討論に立ちました。以下要約を掲載します。
反対する第一の理由は、市民税5%減税を継続し、その財源づくりとして、行革の名で市民負担増と福祉・教育の民営化を進めたからです。
この年は、4つの公立保育所が民間移管され、さらに7ヶ園について民間移管の準備・選定が進められました。
味鋺保育園では、公募に応じる事業所がなく、要件を下げてまで再公募したあげく、老人施設で暴行事件が起きた法人が選定され、保護者に不安が広がりました。保育に対する公的責任の低下は認められません。
また、小学校給食調理員の退職者不補充を根拠に、荒子・大清水・西山小での給食調理業務を民間委託しました。1学期には立て続けに4件の異物混入事故を起こし、教育長も謝罪をせざるを得なかったにも関わらず、新たに5校拡大する準備を進めたことは、認められません。
さらにこの年は、図書館改革、市立幼稚園、市立高校の在り方についても、それぞれ図書館の再編縮小、商業高校廃止などの調査・検討が行われました。
子どもや親など、当事者の意見を聞くことなく、市民の学びの機会を奪うことにつながる構想が進められたことは、到底容認できるものではありません。
第二の理由は、リニアを起爆剤とする名古屋駅周辺開発や名古屋城天守閣の木造復元などの大型事業を優先させる施策を進めてきたからです。
年度末、名古屋・伏見・栄地区において大規模建築物の環境アセスメントの要件緩和を行いました。その2日後、ある民間鉄道会社が、南北400メートルの巨大ビル建設を進める「名古屋駅地区再開発全体計画」を発表。しかし要件の緩和によって、この計画に対しては環境アセスが不要になると言われています。これは環境よりも開発を優先させる緩和です。
名古屋城天守閣の整備については、木造天守を2020年7月までに完成させるために505億円かけて進めようとしてきました。市民に行った2万人アンケートでは、市長が提案した「2020年7月までに優秀提案による木造復元を行う」と回答した市民は21.5%で最下位であったにも関わらず、市長はあくまで2020年7月にこだわった木造化を進めようとしてきました。まずは、天守閣の耐震・劣化対策を行い、石垣の保全を最優先する。その後、木造復元については、市民の声を聴きながら、じっくりと検討すべきです。
以上、反対の理由を申し上げてきましたが、昨年度、私たち共産党市議団が実施した市政アンケートでは、暮らし向きが「悪くなった」と答えた方が4割に上り、市政に望むことは、「無駄な公共事業の削減」「介護保険料・利用料軽減」「敬老パスの維持・拡大」でした。私たちは、税金の無駄遣いを許さず、市民の暮らしや福祉の願いを実現するために全力を尽くす決意を申し上げまして、討論を終わります。
原水爆禁止2017世界大会長崎に参加③
8月7日〜9日、長崎で開催された原水爆禁止2017世界大会(長崎)のレポートの続きです。
佐世保湾の水面の80%は米軍の管理下にあり、民間人はほとんど自由に釣りを楽しむことも、ましてや自由に航行することなどできません。
また佐世保基地には海外の米軍基地で唯一(沖縄にも無い)LCAC(エア・クッション型揚陸艇)が駐留しています。LCACによって従来の上陸用舟艇では1.6%の海岸しか上陸できなかったものが、70%の海岸から上陸できるようになったとのこと。まさに世界のどこにでも侵攻できる侵略的性格の装備です。
さらに強襲揚陸艦ボノム・リシャールをはじめとする4隻の揚陸艦、4隻の掃海艦の母港となっており、米海軍の海外で唯一の強襲揚陸艦部隊の前進配備基地となっています。この日はボノム・リシャールはオーストラリアに行って不在とのことでした。(次号に続く)
市会議員柴田民雄 活動日誌
- 10(火):定例朝宣伝[鶴舞駅], 出発式, 議会運営委員会, 夕方宣伝[いりなか]
- 11(水):朝宣伝[御器所], 本会議, 夕方宣伝[桜山]
- 12(木):朝宣伝[荒畑], 競馬組合議会弥冨トレーニングセンター視察・議員総会, 名駅街頭
- 13(金):朝宣伝[鶴舞], 八事興正寺宣伝, 夕方宣伝[川名]
- 14(土):伊勝学区総ぐるみレクリエーション大会, 昭和生涯学習センターまつり
- 15(日):滝川ふれあいフェスタ10周年式典, 手をつなぐ育成会フェスティバル, 国民救援会総会
- 16(月):女性代表キャラバン八事-西友-御器所
(コラム:「上を向いて歩こう」はお休みします)