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市政ニュースNo.179(2018-10-07)

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9月定例会ダイジェスト②

9月20日の本会議質問で山口清明議員が行った議案外質問の続きです。

高潮による浸水被害 実際の避難行動の検証を踏まえた対策を

山口議員は、「現実に発生した災害での対応はどうだったのか、しっかり検証し、高潮浸水想定区域で避難が必要な人数をきめ細かく把握し、身近な避難先の確保を検討すべきでは」と提起。

これに対し同局長は「避難行動の検証などを踏まえ、さらなる啓発や、現在の津波避難ビルを高潮の際にも活用するなど、避難先の拡充を図りたい」と答えました。

被災住宅の大半が公的支援受けられず

住家の被害は、被害規模により「全壊」「半壊」「一部損壊」に区分され、「一部損壊」は災害救助法や被災者生活再建支援法の対象外です。

<被害判定基準>

全壊

損壊・焼失・流出した部分が延床面積の70%以上の住家等

半壊

損壊部分が延床面積の20%以上70%未満の住家等

一部損壊

全壊・半壊に至らない程度の破損で補修を必要とする住家

山口議員は、大阪北部地震で被災した住宅の99%が「一部損壊」と判定されるなど、被害者の多数が公的支援を受けられないのは問題だと指摘。

「一部損壊」世帯に対し、独自時支援制度を設けた京都府や鳥取・兵庫各県、国保料や介護保険料の半額減免制度を創設した高槻市の例を挙げ、「被災の程度に関わらず、失われた財産の回復を支援するのは行政として当然の使命だ。とくに現行法では支援の対象とならない一部損壊世帯に対する支援制度を名古屋市としても整備し、災害に備える必要があるのではないか」と求めました。

「応援は必要。勉強してすすめる」(市長)

答弁にたった河村市長は「『一部損壊』(世帯)を応援することは必要。他の自治体(の取り組みを)ちゃんと勉強してすすめたい」と前向きな姿勢を示しました。

山口議員は「住居の補修と再建は特に重要。市長と防災危機管理局のイニシアティブで、市民の生命と財産、守り切るための力強い防災行政をすすめてほしい」と強く要望しました。

※愛知県は2015年の水防法改正を受けて20年度末迄を目途に、高潮浸水想定区域の指定に向けた検討を行っています。市はこれを踏まえて高潮のハザードマップを作成し、周知する方針です。

(カラー版の高潮浸水想定図は愛知県のWebサイトで見られます https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kowan/0000077972.html )

【解説】前回の山口議員の記事中や今回の高潮浸水想定図で使われている、潮位などの海抜を表す表記で[TP]は東京湾平均海面、[NP]は名古屋港基準面(名古屋港最低水面)からの高さを表す記号です。NP値はTP値+1.41mです。

 

台風24号被害ありませんでしたか?

昭和区4ヶ所の避難所に6人が避難

全国に大きな爪痕を残した台風21号の被害もまだ片付かぬうちに、9月30日、まさに伊勢湾台風とそっくりな台風24号が名古屋市を直撃しました。原稿執筆時点(10/1)では、市内の人的被害としては、中村区で強風に煽られて転倒した80代の女性が重体とのこと。お見舞い申し上げます。

今回の台風では市内で最大163ヶ所(うち昭和区4ヶ所)で避難所が開設され、最大908人(うち昭和区6人)が避難所に避難されました。

日常的な防災訓練がいかに大切か、改めて思い知ると同時に、被災の実体験は、必ず次回に行かされる教訓を残してくれています。皆さんのご家庭での災害への備えは大丈夫でしたか?台風接近の前の日に買い出しに出て、大渋滞にあうという経験、肝心のものが売り切れだった、などの経験もされたのではないでしょうか。

停電への備え、断水への備え、食料・水の配給が届くまでの備えは、日常から準備しておきましょう。スマフォの充電やバッテリー、懐中電灯、ポータブルラジオも忘れずに。キャンプ用品も少しずつ揃えていくと、いざという時とても役に立ちます。

コラム:上を向いて歩こう
第39回:台風クイズ[風速]

台風の被害が相次いでいます。よく出てくる「瞬間最大風速70m」などの「風速」はどのくらいの風なのか、にわかにはわからない方が多いと思います。風速は、一般的に秒速(以下[m/s])で表現します。風速70mと言ったら70[m/s]ということです。

例えばこんなクイズはどうでしょう。

【問題】風速70mの風は、自動車が時速何km(以下[km/h])で走っているときの窓から顔を出した時に感じる風の強さと同じになるでしょう。
[ア]  32[km/h] [イ]  72[km/h]
[ウ] 122[km/h] [エ] 252[km/h]

【答え】[エ]

高速道路でも250[km/h]なんて出したことのある人はいないと思います。東海道新幹線の最高速度ぐらいの風が吹いてくるわけで、そりゃ車も吹っ飛ぶはずです。

秒速と時速の変換は、1時間[h]が3,600秒[s]であることから、3,600倍すればよいのですが、1,000[m]で1[km]なので、[km/h]に直すにはさらに1,000で割ることになります。つまり、3.6倍するということです。3.6倍を暗算で出すことは簡単ではありませんが、3.6=4×0.9である性質を利用すれば、4倍して1割引きすればよいことが分かります。

風速70mは、4倍して280、1割引きでざっと30引いて、だいたい250[km/h]くらいと見当をつけることができます。

台風の報道があったら、風速を4倍して1割引きして時速に直し、そんな速さで走る自動車の窓を開けたところを想像してみると、実感がわくと思います。(柴田民雄)

市会議員柴田民雄 活動日誌

  • 25(火):本会議[議案外質問]
  • 26(水):財政福祉委員会[議案質疑]
  • 27(木):財政福祉委員会[議案質疑]
  • 28(金):財政福祉委員会[議案質疑]
  • 29(土):滝川・いりなか市政懇談会
  • 10/1(月):財政福祉委員会[議案質疑]

【祝】辺野古新基地建設反対の玉城デニー沖縄県知事誕生おめでとうございます!

 

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