9月定例会議案外質問ダイジェスト②
9/16さいとう愛子議員
議案外質問の3日目最終日に当たる9月16日の一人目で、さいとう愛子議員が「給食調理の民営化ストップ」を求めて質問しました。
名古屋市の小学校給食はこれまで、自校で直営調理業務が行われてきましたが、1000食以上の大規模校を対象に給食調理業務の民間委託が実施されました。さいとう議員は、多くの保護者の反対の声や29,000筆におよぶ署名に背を向け、保護者の声もまともに聞かずに委託を強行したと指摘。
委託後の市の調理員による現場確認でも、大量調理の食材の温度管理や衛生管理の指摘がされました。さらに「直営校のこれまでの件数より多い」1学期の間に4回の異物混入などの事故が起きてしまいました。教育長は「異物混入はお詫びする」というだけで、「委託してもこれまでと変わらない。衛生管理も国や市の基準に基づいている」として「保護者懇談会や学校給食運営委員会等に報告し、委託業者に対して改善指導をしてきた。引き続き、安心で安全な給食を提供する」というだけでした。
委託後の衛生管理等の確認状況を見ても、「3校とも、多くの人員を配置し、丁寧な調理、洗浄作業が行われた(教育長)」とはいえません。さいとう議員は「安心して保護者が任せられるという根拠を示していない。退職者不補充でしかたないとの立場ではなく、若い世代に技能と経験を引き継ぎ、直営自校式の伝統を守る方向へと切り替えを」と強く求めました。
9/16田口一登議員
同じ16日の午前の最後に、田口一登議員が「山手植田線・山手天白渓線の廃止」と「東山公園計画の見直し」を求めて質問しました。
山手植田線は八事日赤病院北交差点で5叉路になり、八事天白渓線は山手植田線と鋭角に交差するという構造に解決しがたい問題を抱えている路線です。
沿線の3つの町内会が「八事天白渓線対策会議」を立ち上げ、住民アンケートを実施。その結果を踏まえて、一昨年、天白区内の区政協力委員長などでつくる「天白区を住みよくする会」を通じて、八事天白渓線の計画の廃止を要望しています。田口議員は、「この2つの路線の見直しにあたっては、議会での議論や地元住民の意見も判断材料になるのか」と質問。住宅都市局長は「議会の議論や地元住民の意見も勘案する」と答弁しました。田口議員は「議会での議論や地元住民の意見は、計画の廃止だ。それを勘案すれば、山手植田線と八事天白渓線は計画廃止しかない」と迫りました。
東山公園南部の長期未整備地区である天白渓地区は、都市計画決定されてから70年近くも未整備で、市の計画でも事業着手は2038年度以降。天白渓地区の3つの町内会は昨年、東山公園緑地計画についての住民アンケートを実施。「見直すべきだ」との回答が74.8%、「立ち退きたくない」が40.9%でした。公園計画を見直して、このまま住み続けたいというのが、多くの住民の意思です。しかし、東山公園の都市計画決定区域から削除すると、宅地開発が進み、樹林地が失われる恐れがあります。
田口議員は、樹林地を残しながら、住民が住み続けられる方策として、①特別緑地保全地区の指定、②名古屋市緑の審議会の答申で提言されている新たな緑地保全制度の創設・適用を提案。「樹林地の保全と居住の継続を両立させ、将来的な本市の財政負担も軽減するという観点に立って、天白渓地区の公園計画を見直す必要があるのではないか」と質しました。新開副市長は「自然環境が残されてきた経緯や、土地利用の状況、樹林地保全の観点などを踏まえ、総合的に考えていく」と答弁しました。
9/25OCA総会で2026アジア競技大会開催都市として愛知名古屋
9月25日(日)ベトナムのダナンで開催されたアジアオリンピック評議会(OCA)総会で、2026年のアジア競技大会(夏季)を愛知県と名古屋市の共同開催で行うと決めました。
党市議団は、この開催都市立候補にあたって、「選手村など開催関連整備経費の市民負担の膨張も大きな懸念があり、市民の理解も合意もないまま、見切り発車することには反対する」と主張してきましたが、この決定で、これらの懸念が払しょくされたわけではありません。
OCAの決定は尊重し、OCA憲章・オリンピック精神に沿った、簡素で身近なスポーツ振興に役立つ大会にすること、民意を十分にくみ取り、大規模開発の便乗をゆるさない、平和と環境の促進に寄与する大会とするよう求めてゆきます。
市議団市政アンケートにご協力ください
日本共産党名古屋市会議員団が、2年に一回市政アンケートを行っています。まもなく、写真のような封筒に入ったアンケートがお手元に届きますので、ぜひ市政へのご要望、関心のあることなどをお寄せください。来年4月の市長選や、施策の立案に役立たせていただきます。
A4版両面1枚の簡単なアンケートです。お気軽にご記入いただき、そのまま封筒に入れて「切手を貼らずに」投函してください。よろしくお願いします。
自治体学校in神戸レポート5
7月30日(土)~8/1(月)の3日間、「自治体学校in神戸」に参加したご報告の続きです。
2日目の分科会、ポートアイランドの次に「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」を訪れました。最初の待合で待ち受けているのは、東海・東南海・南海地震による津波の高さを実物大で示した巨大な垂れ幕です。案内されて入ったシアターでは、あの大震災の時の様子を、これでもかとリアルに追体験できる映像と音響が迫ります。「心臓の弱い方、震災体験者の方などは出口の近くで遠慮なく退出してください」という注意が伊達ではないと思い知らされます。またNPOの法整備などにも繋がった大規模なボランティア活動の記録と、教訓を生かす観点での展示も充実していました。天災は防ぐことはできないが、過去の災害に学び、命を救う対策を取ることはできる、そのために災害の記憶を忘れてはならない、という信念に貫かれた施設だと感じました。必ずやって来る大地震に備えて、名古屋市のまちづくりにも、しっかり学んで生かしていきたいと思います。
分科会の最後に訪れたのは、ノーベル賞の授賞式で振舞われる日本酒として知られる「福寿」を生産する造り酒屋「酒心館」です。震災で大きな被害を受けましたが、なんとか復旧。巧みな話術で利き酒をすすめる高齢の店主との会話も楽しく、暖かい人情で結びついた愛好家に支えられて、貴重な職人の技術を失うことなく営業できていることがうかがわれました。(続く)
市会議員柴田民雄活動日誌
- 21(水):総務環境委員会[環境局質疑], 集団的自衛権行使に反対する昭和区の会
- 23(金):総務環境委員会[総務局総括質疑]
- 24(土):ピースアンサンブル
- 25(日):昭和区子ども会ソフトボール大会, 川原学区高齢者ふれあい会食会, 戦争法廃止小牧県民集会
- 26(月):総務環境委員会[環境局総括質疑]
- 27(火):定例朝宣伝[川名駅], 総務環境委員会[意思決定]
(コラム:「上を向いて歩こう」はお休みします)