柴田民雄市政ニュース2017-10-01_No126.pdf
9月議会ダイジェスト②
議案外質問:青木ともこ議員
9月14日(木)の本会議で、青木ともこ議員が議案外質問に立った質問の続きです。
2.なごやアクティブ・ライブラリー構想(案)の見直しについて
名古屋市図書館に格差をつくるな
縮小・統廃合・民営化拡大に市民合意なし
教育委員会が6月に公表した「なごやアクティブ・ライブラリー構想(案)」について、14日の本会議で青木議員は「一区一館式で市民が平等に利用できるこれまでの図書館のあり方を覆し、格差を生むもの」として見直しを求めました。
蔵書減、お話会もなしで格差生む
この構想も若宮商業の廃止と同様、市設建築物再編整備の方針を強く反映しています。青木議員は「現在各館の蔵書は9万冊を超え、お話会などの行事もあり、どこに住んでいても等しく図書館サービスを利用できる。しかし構想では蔵書15万冊の館ができる一方、わずか蔵書1万冊で行事もない館もできる」と指摘したうえで、「保有資産10%削減が一人歩きしている」と批判。一律の総量規制を図書館にあてはめる教育的妥当性はあるかとの青木議員の問いに、教育長は格差について全く触れず、総量規制に対しては「全市的方針なので」と、教育的見解は一言もありませんでした。
「民間活力」は図書館にはなじまない
直営館は6館を残し、他は全て民間でという構想に対し、青木議員は「継続性と安定性の確保(図書館法)の必要がある自治体図書館には、指定期間の短い指定管理制度はなじまないことを国も認めている」と迫りましたが、教育長は指定管理者制度の課題には触れませんでした。
市民へ十分な説明もなく、課題も解決されないまま構想を策定することは許されません。8月の意見公募で集まった意見をしっかり調べ、構想案を見直すよう青木議員は強く求めました。
議案外質問:藤井ひろき議員
9月14日(木)の本会議で、藤井ひろき議員が議案外質問に立ちました。
1.戦争遺跡の継承について
(1)市内における戦争遺跡の把握
戦争遺跡とは戦争の痕跡、戦争のために造られた施設や戦争で被害を受けた建物などで、戦時中の様子を当時のまま今に伝える建築物なども含まれます。
藤井議員は議場で、市庁舎時計塔裏外壁の迷彩を施した跡(上写真)や、鐘楼に吊り下げられている石製の鐘(東区・円明寺)(右写真)、市庁舎北側に植えられている、今なお松脂を採取した跡がのこる木などの写真パネルを紹介。「戦争の悲惨さを後世に伝える、歴史の生きた教材になる」と力説し、市の把握状況について質問しました。
教育長は、現地調査等で作成したガイドブック「学芸員と歩く 愛知・名古屋の戦争遺跡」(市教委発行)には103件を掲載していると説明。そのうえで、「戦争遺跡を実際に訪れ、見たり触れたりすることで戦争の悲惨さや平和について考えていただくきっかけになるのではないかと考える」と藤井議員に共感を示しました。
藤井議員は「今後もぜひ市内の戦争遺跡の把握に努め、調査研究を続けていただきたい」と要望しました。
(2)戦争の悲惨さの継承
藤井議員は「戦争遺跡なども含めて、戦争の悲惨さを継承していくことについて、どのように考えているのか」と質問。
総務局長は答弁で、愛知県と共同で開設している「愛知・名古屋 戦争に関する資料館」(中区・丸の内)の取り組みを紹介。「教育委員会と連携しながら、引き続き戦争体験の継承に努めたい」と述べました。
藤井議員は、同資料館の人員体制(学芸員・事務職各1人)に触れ、「約1万1千点の収集品の保存、研究、展示に加え、戦争遺跡を周知、活用した展示となると、学芸員の増員は必要不可欠だ」と改善を求めました。
2.小学校給食無償化について
「第3子以降」なら2億円で実現可能
小学校給食費、無償化に踏み出せ
藤井議員は、学校給食費を全額補助している自治体が全国60市町村に広がり、4月の名古屋市長選でも期待する声が多く寄せられたと主張。「小学校生活6年間の給食費は一人25万800円。給食費以外にもドリルや笛、絵の具に習字セット、体操服など小学生を持つ保護者の負担は本当に大変だ」と述べ、名古屋も無償化に踏み出すよう求めました。
しかし教育長は「保護者負担の軽減という目的のほか、まちに子育て世代を呼び込み、過疎化を食い止める目的で実施しているところが多い」「本市は費用が課題」などと答弁しました。
子育て世代を呼び込める
藤井議員は「少子化で市立高校(若宮商業高校)を廃止する話が持ち上がっている。だったら給食費を無償化して、子育て世代を呼び込めば、廃止せずにすむのではないか」と指摘。小学校給食無償化に必要な予算は約40億円であり、第3子以降の無償化なら約2億円で実現できると述べ、「義務教育は無償という憲法の観点からも、子育て応援の観点からも、政令指定都市で最初に給食費無償化に取り組むべきだ」と強く求めました。
原水爆禁止世界大会報告会に20人
9月17日、党昭天緑地区委員会主催の原水爆禁止世界大会報告会が天白スポーツセンターで行われ、市民20人が参加しました。
柴田議員が佐世保軍港調査中心の大会報告。次いで愛知原水協副理事長の安間(あんま)慎(しん)さんが、原爆先生と呼ばれながら40年続けてこられた核兵器廃絶運動の歴史と国連でついに採択された核兵器禁止条約の喜びを報告。最後に愛友会事務局長の水野秋(とき)恵(え)さんは、被爆者の語るに語り切れない心情を訴えられ、感動的な報告会となりました。ヒバクシャ国際署名で日本政府に核兵器禁止条約批准を迫りましょう!
市会議員柴田民雄 活動日誌
- 19(火):定例朝宣伝[川名駅], 本会議
- 20(水):財政福祉委員会
- 21(木):財政福祉委員会, 昭和区九条の会
- 22(金):財政福祉委員会
- 24(日):子ども会ソフトボール大会, 御器所学区敬老会, 昭和区(白金・村雲)市政懇談会, 平和の波宣伝
- 25(月):財政福祉委員会, 生活相談
(コラム「上を向いて歩こう」はお休みします)