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市政ニュースNo.159(2018-05-20)

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名古屋城天守木造化はまだ止められます!

名古屋城天守閣が5月7日に閉鎖されました。「木造復元が完成する予定の2022年末まで入場禁止」と報じられていますが、早期に開放することは可能です。逆に入場禁止期間が長引く恐れもあります。

ゴールデンウィーク中のマスコミ報道などで、この入場制限が、あたかも、天守閣の取り壊しが決まったこととイコールであるかのような印象を受けてしまわれた方も多いかもしれませんが、それは誤解です。

何のための“閉鎖”か

だいたい何のための閉鎖なのでしょうか。「木造復元にともなう調査や工事のため」と市は言いますが、工事はおろか調査を実施する見通しさえたっていません。調査とは、天守台の石垣、とくに天守閣の出入り口がある地階(「穴蔵」)の石垣の安全性調査です。調査のためには有識者会議を開き、文化庁に申請して許可を得る必要がありますが、市内部の取りまとめが終わらないため、有識者会議(石垣部会)も開催できない状況だといいます。

石垣調査について文化庁は、「木造復元計画とは切り離し、石垣の保全のための調査と明確にするよう指導」(「読売」)しているといいます。「穴蔵」の石垣の調査が終わったら、扉を開放すれば再び現在の天守閣に入場できます。「耐震性が乏しい天守閣にまた入場させるのか」と言われるかもしれません。だったら耐震改修すればよいではありませんか。

木造復元のために「閉鎖ありき」という進め方は、綻びを拡大させるだけでしょう。今回の天守閣の入場制限は、木造化工事のためではなく、石垣調査のためのものです。

矛盾は激化している

木造化工事は、まだ基本設計もできておらず、もちろん着工の議決などされていません。そもそも木造建築で3階建てより高い建物は建築基準法に違反するもので、「史実に忠実な復元」という条件で同法の適用除外を受けたいという考えですが、それゆえにエレベータをつけないことはバリアフリー法にも名古屋市の福祉都市環境整備指針にも反します。障害者団体の皆さんが、愛知県に対応の申し立てを行うなど、矛盾は激化する一方です。

シンポ報告集をお読み下さい

おもて面の写真は、昨年末12月16日に実施した「まだ止められる 2022年名古屋城天守閣木造化」シンポジウムの報告集です。

基調講演をお願いした元大阪城天守閣館長の渡辺武(たける)さんのお話は大変示唆に富むものです。なにしろ、現在日本中の天守閣で最も観光客が訪れているのが鉄筋コンクリート造りの大阪城なのです。木造化だけが集客の唯一の手段ではありません。大阪城が「平成の大改修」で最上階まで上がれるエレベーターを設置し、それまで年に10~20人だった車いす利用者が、3,000人ぐらい入城するようになったという話も象徴的です。

その他、興味深い話がてんこ盛りです。

天守閣は当面耐震補強を行い、長寿命化工法で長持ちさせながら、市民の皆さんとともに、もっと時間をかけて慎重に議論をすべきだと考えます。

報告集は柴田民雄事務所など、党市議事務所などで無料配布しています。ぜひお読みください。

若宮商業高校存続決まる

名古屋市教育委員会は市立若宮商業高校の閉校案を見直し、高等特別支援学校を併設して存続させる方針を明らかにしました。5月10日に開かれた市議会教育子ども委員会で説明しました。

市教委が同校の閉校案を示した昨年8月以降、保護者や同窓生などでつくる「若宮を守る会」などから存続を求める声が続出。署名運動が広がりました。昨年の9月議会では、日本共産党の青木ともこ市議(西区)などが存続を求めて質問。市教委が開いた有識者の懇談会でも高等特別支援学校との併設案に好意的な意見が相次ぎました。

今年の2月議会では、田口かずと党市議団長が代表質問で質問。杉崎教育長は「署名や有識者懇談会での意見を踏まえ、同窓生や保護者等からも十分に意見を聞いて検討していきたい」と、閉校案の撤回を確信させる答弁をしていました。

どうなる介護保険制度「新総合事業」を検証する懇談会記録

昨年7月16日にウィルあいちホールにて開催された、党市議団主催の介護懇談会の報告集ができました。利用者・事業者両方の立場から問題を浮き彫りにしています。

柴田民雄事務所など党市議事務所などで無料配布しています。介護に関心のある方は、ぜひお手に取ってお読みください。

コラム:上を向いて歩こう
第36回:この夏火星が大接近

この夏、火星が2年ぶりに地球に接近します。最接近は7月31日で、5,759万kmまで接近。2003年の大接近5,576万kmには及ばないものの、6,000万kmよりも接近するのはこの時以来15年ぶりです。火星は地球の一つ外側を公転する惑星で、公転周期の差から約2年おきに、地球が内側から追い抜く形で接近します。公転軌道が楕円形のため、最接近時の距離は、その都度異なり、今回は、「大接近」と言ってよい距離になると言われています。(「大接近」に明確な定義はありません)

名古屋市科学館でも火星を見る観望会が企画されています(8/26(日)、9/9(日)、9/17(月祝)、10/20(土))ので、往復はがきでお申し込み下さい。詳しくは名古屋市科学館市民観望会で検索して下さいね。(柴田民雄)

市会議員柴田民雄活動日誌

  • 8(火):定例朝宣伝[いりなか], 生活相談, 財政福祉委員会制服委員長会議
  • 9(水):生活相談, 日中友好協会意見交換, いのちをまもる3000万署名昭和区市民アクションミーティング
  • 11(金):昭天瑞民商と懇談
  • 12(土):あい共連総会, 緑区若者の集い
  • 13(日):伊勝学区消防訓練, 滝川コミセンまつり

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