市政ニュースNo.164(2018-06-24)

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要介護認定事務の集約化についてケアマネ・介護事業者が市と懇談
集約化と外部委託で介護現場は大混乱
はつらつ長寿プランの「認定決定期間の短縮」守られず

5月29日(火)、名古屋市が今年4月から「介護認定事務」の委託・集約化を開始したことに伴って、認定の大幅な遅延などの重大問題が発生していることを受け、党市議団として、ケアマネジャーや介護事業者から名古屋市に現場の声を伝える場の設定が必要と判断し、名古屋市との懇談を行いました。

懇談には、ケアマネを中心に11事業所から16人が参加し、岡田ゆき子、柴田民雄、山口清明各市会議員が同席しました。

名古屋市は、職員削減を最大の目的に、小学校給食調理業務、保育園、図書館、保健所など、多くの分野で委託・民営化・集約化を推進していますが、介護分野についても、「調査事務」に続いて、今年4月から「認定事務」の民間委託を開始しました。

従来、16区役所で対応していた更新申請の受付業務、認定審査会のための調査事務、認定通知事務などを全市分一括して扱う「認定調査事務センター」に移し、その業務を、関西に本社を置く「日本ビジネスデータプロセッシングセンター」に委託しました。

業務が始まるとともに、市議団に「調査依頼書が届かない」「認定結果が届かない」「暫定プランでしか対応できず、請求ができない」など、認定業務に関する苦情・相談が多数寄せられました。

２カ月経っても介護認定結果が届かない
暫定プランでは請求できず、死活問題

懇談会で出された参加者の主な発言

認定申請して2か月過ぎてもまだ結果が届かず業務が滞る。
認定結果が届かず利用者に迷惑をかけている。ケアマネに苦情が来る。
認定が3か月も遅れたため、利用者にまとめて3か月分として10万円も請求することになった。年金生活者には非常に多い負担。
認定結果が出ない間は暫定プランでサービスを提供しているが、事業所は保険請求ができないため収入減で経営に影響が出ている。
これまでは認定に伴う受付はすべて区役所窓口だったので、申請から認定調査まで数日で済ませていたが、4月からは事務センターへの郵送となったため、書類の到着が遅く、業務に大変支障が出ている。
認定結果が遅れると、とりあえず暫定プランで担当者会議を開催し、認定が出ると再度担当者会議を開催することとなり、2度手間であり、利用者や事業所にも多大な迷惑をかけることとなる。
センターに何度電話しても通じない。

改善の見通し語らず－名古屋市

現場の声を聞いた名古屋市の介護保険課長および担当主幹は、「事業者に多大なご迷惑をおかけした。認定結果が出ないのが最大の問題。結果通知を30日程度に戻すよう委託先の会社を指導する」と述べるに留まり、いつまでに改善するかの見通しは示しませんでした。

名古屋市の「はつらつ長寿プラン」には、「認定事務の集約化により、認定決定期間を短縮する」としていますが、認定期間は逆に伸びています。6月定例会で、柴田議員はこの問題を取り上げる予定です。まだ日程は本校執筆時点で確定しておりませんが、6月25日(月)になりそうな見込みです。ぜひ傍聴にお越しください。

6月定例会始まる

6月19日(火)～7月5日(木)の会期で、名古屋市会6月定例会が開催されています。本会議での議案質疑・議案外質問は、6月22日(金)、25日(月)、26日(火)の3日間です。

22日(金)には、材木調達の94億5540万円の補正予算案が提出されている天守閣木造化問題について、議案の枠を超えて質疑できるよう、個人質疑という形式で、江上議員が質疑を行います。またその後に続く議案外質問には、藤井議員、西山議員、柴田議員、くれまつ議員が立ちます。ぜひ傍聴にお越しください。

コラム：上を向いて歩こう
第37回：七夕の日「シャンソンとパネルシアターと星たちのお話」

7月7日(土)南山大学の北東側にある日本アライアンス教団名古屋キリスト教会で、川名・丘と坂のまち九条の会主催の「平和の集い」が行われ、私も対談で出演させていただくことになりました。対談相手は田中忍牧師さん。実は、とても地上から撮影したとは信じられないような、とてつもなく素晴らしい天体写真を撮影されるアマチュア天体写真家でもあったのです。こんな贅沢な企画が入場無料なんて何とお得！ぜひお越しください。
(柴田民雄)