トピックス

柴田民雄ニュースNo.48(2019-09-01)

河村市長がトリエンナーレ抗議申し入れの経緯説明の文書を発表
表現の自由干渉の自覚無し

日本国憲法
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
○2 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

前号・前々号と連続でお知らせしています、あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」企画展の展示中止問題の契機となった、河村市長による干渉問題についての続報です。

河村市長は、「あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」について」と題する説明文書を、名古屋市のウェブサイトに公開しています。(右図)

出展:http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/page/0000119967.html

この文書には、河村市長が、トリエンナーレ実行委員会会長の大村愛知県知事に対して、展示物の撤去を求めた経緯が説明されています。

ここで河村市長は、芸術作品の表現を問題だと言って撤去を求めるという、とんでもない強権的な行為を行ったことについて、「“便益供与”を中止することは、憲法が禁止する“検閲”とは全く関係ございません」と強弁しています。

また「自費で、個別に私営の個人ギャラリー等で作品を公表(「表現」)することは自由であり可能です」というのは、そもそも美術館や芸術祭を、公設で税金を使って作る、公営で実施するということの意味を、まるで理解していない態度と言わざるを得ません。これは、「表現の自由」は自前で発表の場を用意できるお金持ちにだけ保証されれば良いという、とんでもない差別主義につながる考えです。

河村市長には、自らの発言を撤回し、展示再開のために全力を尽くすことを求めます。

なお河村市長には、「南京大虐殺はなかった」などと発言した歴史修正主義者としての問題もあります。さらにカジノ誘致を主張するなど、市長としての資質に難ありです。

8/20付 観光文化交流局暦歴史まちづくり部文化振興室の経緯説明

映画「主戦場」再アンコール上映中

アメリカでの慰安婦像論争への疑問を端緒に、日系アメリカ人YouTuberのミキ・デザキが従軍慰安婦問題に正面から切り込むドキュメンタリー。122分。8/24~9/13再アンコール上映中です。

河村市長の言動の異常さがよくわかる、今こそ見るべき映画です。
名古屋シネマテーク(千種区今池1-6-13今池スタービル2F(052-733-3959)
8/31~9/13 10:00~ 詳細は劇場へ。

第13回昭和区平和のつどいにご参加ください

戦争のない平和な社会に生きるために「憲法9条を生かそう!」と13年継続している昭和区平和のつどいが9/22(日) 11:30〜昭和文化小劇場で行われます。
メイン講師はママの会発起人の西郷南海子さん。

ISに破壊されたシリア北部の街コバニで、復興のために手作りでラジオ局を立ち上げた大学生を追ったドキュメンタリー映画「ラジオ・コバニ」(69分)の上映もあります。

平和を考え文化と交わる1日に、ぜひお誘い合わせてご参加ください。

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