トピックス

柴田たみおニュース No.135 (2025年12月号)

戦争する国づくりへの危険な動き-特定利用港湾の指定で名古屋港を自衛隊の訓練に利用

名古屋港管理組合議会が11月12日、開かれ、名古屋港の「特定利用港湾」の指定について、日本共産党のみつなか美由紀議員が質問しました。

自衛隊の軍事利用にならないか

国から名古屋港に「特定利用港湾」に指定したいとの依頼がありました。その理由は「(自衛隊)部隊等の所在地の近くにあり、災害対応を含めて名古屋港を利用する可能性が高いから」とのことです。みつなか議員が「指定を受けることによって、自衛隊による名古屋港の利用が拡大するということはないのか。有事の際に利用されるということはないのか。」と質問すると、名古屋港管理組合は「自衛隊による利用はこれまでと変わらず、拡大することはない」と答えました。

これまで、名古屋港では、自衛隊の船舶の寄港を受け入れてきましたが、物資の補給、乗組員の休憩が目的です。しかし、「特定利用港湾」に指定された鹿児島港では、自衛隊施設以外の港で初めて護衛艦に実弾を積み込む訓練が実施されたと報じられています。名古屋港も「特定利用港湾」に指定されると自衛隊によるより危険な利用がされるのではないか、安全の確保はどう担保されるのかが非常に危惧されます。

名古屋港管理組合は「現時点で名古屋港内での具体的な訓練の計画はない。訓練等の計画をする場合は、国との意見交換の場で相談したい。弾薬等の危険物を取り扱う場合においては、関連する法令に則り、安全に十分配慮すると国から説明があった。万が一、事故があった場合は、すみやかに情報提供すること、原因究明の上、再発防止に努めることを国にしっかり要請していく」と答えました。

自衛隊の危険な利用は拒否すべき

最後に、みつなか議員は、「名古屋港は日本一の貨物量を誇る商業港であり、水族館などガーデンふ頭は市民の憩いの場となっています。このような港を、有事も想定した自衛隊の危険な訓練などに利用するということはあってはいけません。」と述べ、「アジアの国々との交易、貿易が名古屋港の発展の基本。平和な国際環境を守るための外交こそ名古屋港には求められている。特定利用港湾の指定は拒否するべき」と強く求めました。

名古屋市長が弥富相生山線の道路建設工事再開方針を表明!

11/21(金)に行われた名古屋市議会11月定例会の本会議で、広沢一郎名古屋市長は、河村たかし前市長が計画を中止させていた名古屋市天白区の市道「弥富相生山線」について、一般車両が通行できる形で開通させる方針を表明しました。

この道路計画は、環境への影響が大きいとして、前市長が15年前に工事をストップさせたもの。

地域で道路建設反対運動を続ける「相生山の自然を守る会」によると、“相生山緑地は名古屋市天白区にある123.4haの生態系豊かな森です。<中略>この道路は緑地の中央を分断するものであり、生態系への影響はかなり大きくなるものと考えられます。特にここは市内最大級を誇る『ヒメボタル』の生息地であり、その中でも道路予定地となっている沢は重要な生息地です。

また、道路建設の目的の一つに名古屋市は、野並・島田交差点の渋滞緩和と抜け道として住宅地に流れる車輌の減少を挙げていますが、根拠やデータはなく、さらに通行車輌の集中が予想されます。”とのことです。

住民の理解・同意のないまま、貴重な自然を破壊する道路建設工事推進は許されません。

平和のともしびウォークにご参加下さい

1941年12月8日、日本はハワイの真珠湾を奇襲攻撃するとともに米国、英国などに宣戦布告して中国への侵略戦争をアジア太平洋に拡大しました。

二度と再びこのような愚行を繰り返させないために、平和について学び行動することを市民に呼びかける「平和のともしびウォーク」が今年も行われます。昭和区九条の会の発案から始まったこの取り組みは、いま市内の多くの区で取り組まれる行事に発展しています。昭和区コースは17:40〜天神町公園でスタート集会。桜花学園高校インターアクトクラブのみなさんも参加して、いっしょにテーマソング「また明日ね」のダンスや、「“へいわ”のうた」を歌います。

昭天緑保育グループがすやま初美県副委員長を招き「みんなで保育の未来を語ろう会」第3弾

デマに基づく外国人排斥ヘイトスピーチが止まりません。選挙活動でも、政治活動でも、違法なヘイトスピーチを行うことは許されません。一方で、米軍基地の周りで、米兵が犯罪を犯しても、彼らは何も言いません。明らかなアジアに対する民族蔑視、民族差別意識を公然と煽り、それによってヘイトクライムも今後増加することが懸念されています。

多くの外国にルーツを持つ日本に暮らす人々の心を傷つけ、不安に怯えさせる行為は断じて許されるものではありません。

今回の「みんなで保育の未来を語ろう会」は、「いいのかな?差別の社会」と題して、排外主義と闘う市民との出会いを積み重ねてきているすやま初美さんをゲストに、中国人家族が営む台湾料理店で美味しい料理を食べながら考える企画です。

保育関係者の皆さん、ぜひお誘い合わせてご参加ください。

  • 日時:12/12(金)18:30〜
  • 場所:台湾料理 味鮮館 桜山 2F宴会場(地下鉄桜通線「桜山」駅⑧出口1分
  • 参加費:2,000円

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